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~kemnpusの気紛れ日記~ 仕事柄更新・レスが遅れる場合があるけど許してネ


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『 ホテル・カリフォルニア 』 HOTEL CALIFORNIA / EAGLES (1976) 

『 ホテル・カリフォルニア 』 HOTEL CALIFORNIA / EAGLES (1976) _c0128722_19102721.jpg

HOTEL CALIFORNIA / EAGLES (1976)
ビルボード最高1位 

ロックの歴史を語る上で外せない、言わずと知れたイーグルスの代表作です。
前アルバムのツアー途中でバーニー・レドンが抜け、入れ替わるようにジョー・ウォルシュがツアーに参加。そのままメンバーとなり本アルバムの制作にも大きな影響力を発揮しています。

あまりにも有名な1曲目「Hotel California」が聴きたくて、このアルバムからイーグルスを聴き始めたという人も多いのではないでしょうか?何を隠そう僕がそのクチです。

仮にもギターを触る小生としてはPVとして使われたライブ映像、特にエンディングのドン・フェルダーとジョー・ウォルシュの延々と続く掛け合いギターにシビれたもんです。コレがあまりに長くインパクトがあるため「ドン・ヘンリーの歌は前奏でリードギターに入ってからが本編」と皮肉を言う人までいます(笑)
『 ホテル・カリフォルニア 』 HOTEL CALIFORNIA / EAGLES (1976) _c0128722_19451756.jpg

(あまりそうだと感じさせない)レゲエのリズムにラテンのメランコリックな旋律、幾重にもダビングされたギターアンサンブルが独創的な世界を作り出し、重たい内容の歌詞とは関係なく日本人の琴線にも触れました。
やはり不滅の名曲と呼ぶしかないです。
Hotel California動画→http://www.youtube.com/watch?v=hcwr1nbmWLI

しかし名盤でありながら特に従来のファンにとってあまり評判のよろしくないアルバムです。
あまりに急激な音楽性の変化が「これはもうイーグルスじゃない」と思わせ、それまでのイメージの延長では好んで聴けないようになってしまったのでしょう。
後期イーグルスの批判を箇条書きすると、
①歌詞がネガティブあるいは哲学的になり暗い内容の曲が増え、従来の爽やかさが無くなった。
②バーニーの脱退に対する不満と、それによるカントリーロック色の減少。
③明らかにルーツが違うジョー・ウォルシュがもたらす音楽性への違和感。
④売るための商業ロックに傾倒し、時間をかけた割りにつまらない。(音楽に「魂」が無くなった)
などが挙げられる。
後にドン・ヘンリーは「売れる曲を書いて何が悪いんだ」と反論している。
『 ホテル・カリフォルニア 』 HOTEL CALIFORNIA / EAGLES (1976) _c0128722_20252440.jpg

爆発的に売れたように感じますが、ビルボードチャート・トップ40に留まったのは32週。前作『呪われた夜』が57週、更に評判が悪かった次のアルバム『ロング・ラン』ですら36週でした。なんか意外な気がします。

ともあれJ.D.サウザーと共作した大好きな「New Kid In Town」が入ってますし、
ジョーのファンク色が強い「Life In The Fast Lane」もかっこいい。
「Wasted Time」のジャズ寄りなAORサウンドも個人的にはお気に入りです。
アフター・ホテカリ世代だから固定観念無しで素直に聴けるのかも知れないですね。

僕がイーグルスバンドを楽しむひとつの要因は、飽きずに幅広いジャンルに挑戦できることで、そういった意味で本作『ホテル・カリフォルニア』は特にハードルも高く(いや、全部難しいですが…)やりがいのある楽曲が揃ってる気がします。
僕のとってイーグルスはここから全て始まり、今はどっぷり浸かってます。
『 ホテル・カリフォルニア 』 HOTEL CALIFORNIA / EAGLES (1976) _c0128722_20532679.jpg

by kemnpus-ken | 2008-05-06 21:05 | 音楽