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~kemnpusの気紛れ日記~ 仕事柄更新・レスが遅れる場合があるけど許してネ


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『 ならず者 』 DESPERADO / EAGLES (1973)

『 ならず者 』 DESPERADO / EAGLES (1973)_c0128722_11533130.jpg

DESPERADO / EAGLES (1973.4.17発売)
ビルボード最高41位

01. Doolin-Dalton
02. Twenty-One
03. Out Of Control
04. Tequila Sunrise
05. Desperado
06. Certain Kind Of Fool
07. Outlaw Man
08. Suturday Night
09. Bitter Creek
10. Doolin-Dalton(reprise)/Desperado(reprise)

デビュー作『イーグルス・ファースト』(72)がまずまずのヒットとなった。
僕はリアルタイムでは知らないが、日本でもこの爽やかなウェストコーストサウンドは歓迎されてイーグルスという名前はロックファンに知れわたったようだ。

さて、セカンドアルバムの製作となるのだが、(ある程度の)ヒットをしたことにより前作のプロデューサー主導の抑圧されたレコーディングからアーチスト側の発言権が大きくなった。
もっともイーグルスにとってプロデューサーのグリン・ジョーンズが押す「カントリーロック路線」もまんざらではなくなっている。世間も「カントリーロックのイーグルス」として受け入れてしまった。
グレン・フライとドン・ヘンリーが打ち出したのはアルバム全体に統一感を持たせたコンセプト・アルバムを製作するということだ。デビュー2作目にしてリスクのあるやり方だが、それだけ自信があったのだろう。

ここで付け加えておきたいのが、悲しいかな「イーグルスの歴史」はメンバー間のエゴの衝突・崩壊の歴史でもある。ここでいよいよドンとグレンがバンドを先導独占し始める。バーニー・レドンとランディー・マイズナーにとっては明らかに前作と何か勝手が違った。

アルバムの内容は「盗賊・ダルトン兄弟」というヒールを主人公に見立てたセンチメンタルなテーマで楽曲が並ぶ。アルバムジャケットも彼らが「ダルトン一味」に扮している。(後ろジャケットでシェリフに撃たれて死んでいる写真の右端の人物はグレンと曲を書いてきたJ.D.サウザー)
『 ならず者 』 DESPERADO / EAGLES (1973)_c0128722_1237127.jpg

ウェスタンな雰囲気な曲が並ぶなか注目したいのがグレンによる03. Out Of Controlや07. Outlaw Man。彼の本質がより激しいロックンロールにあることがうかがえる。
その反面ドンのボーカルが切ない08. Suturday Nightや今も数々のアーチストに歌い継がれる永遠の名曲05. Desperadoで感傷的で繊細な楽曲も提供している。このあたりがイーグルスのすごいところ。未だドンを越えるDesperadoにはお目にかかっていない。
04. Tequila Sunriseはマリアッチっぽい雰囲気で、のちのNew Kid In Townを彷彿とさせる。メキシコと隣り合わせの土地柄がこういった曲をインスパイアさせるのですかね?10. Doolin-Dalton(reprise)/Desperado(reprise)は組曲仕立ての意欲作。個人的には09. Bitter Creekがシブくてフェイバリット・トラックです。


商業的には成功しなかったけど名曲揃いでファンの間では名盤との声が高い。「動」と「静」が際立った曲作りでイーグルスの歌手・作曲家としての技量を知らしめた1枚だ。
このアルバムが一番好きだとは言わない、比べられないから(笑)
by kemnpus-ken | 2008-02-20 13:05 | 音楽