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~kemnpusの気紛れ日記~ 仕事柄更新・レスが遅れる場合があるけど許してネ


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『アイルトン・セナ -音速の彼方へ-』(2010年)

「音速の貴公子」と呼ばれた男。

誰もが愛さずにいられない瞳を持ち、
しかし速過ぎるがゆえ孤高の英雄でもあった男。

そして突然天に召された男

アイルトン・セナ

『アイルトン・セナ -音速の彼方へ-』(2010年)_c0128722_13521332.jpg


まだ洋楽ロックに目覚めていなかった僕にとってジョン・レノンの死は、原体験という意味ではそれほど現実的ではなかった。
僕の人生では「911同時テロ」の惨劇を目にした時の衝撃の方がリアルだ。
そしてそれと同じくらいに94年サンマリノで起ったアイルトン・セナの事故が忘れられない。

夜中の衛星中継は確かこんな風に始まった。

「先程スタート6周目で重大な事故が発生しまして、アイルトン・セナ選手がヘリコプターで病院に運ばれました…」


あれ以来F1レースを観ていない。
いや、シューマッハやハミルトンの活躍を何度も観ようとしたけどやっぱり楽しめない。
時計はあの日に止まったまま。


『アイルトン・セナ -音速の彼方へ-』(2010年)_c0128722_1424342.jpg


この映画はアイルトン・セナの伝記的映像作品です。
終盤にサンマリノの事故場面も収録されている。
僕にとってはパンドラの箱のようなものでもある。

正直言って内容は大味で、日本人の感覚からするとセナ自身を聖人として祀り上げすぎな感も否めない。
しかしセナの母国ブラジルではペレやセナは神に等しい永遠の存在でもある。

宿敵アラン・プロストとの確執についても非常に偏った内容となっています。
「あいつを殴ってやりたいよ」というプロストの発言は強調されても、危険行為と問題視されたセナの他車を蹴散らすような追い抜き方や、クラッシュ後接触したドライバーに駆け寄り掴みかかるような「素行の悪い彼」の部分は極力排除されている。

「マンセルやアレジとのあの名勝負がないじゃないか!」
と不満の方もいるのでは?とも思う。

しかし中身の濃さや編集の仕方はさておいても映像自体は本物です。
今ではテレビで目にしなくなった貴重な映像も多い。

※F1レース関連の映像は全て主催者であるFIAが権利を持っており厳重な管理下にある。
例えばフジテレビが撮影・放送した映像であってもフジテレビで勝手に使用することはできない。
そのため(不適切・不都合な事情も含めた)未公開シーン・あるいはたった1度しか放送されなかった映像資料は膨大に埋もれていると思われます。

『アイルトン・セナ -音速の彼方へ-』(2010年)_c0128722_1631396.jpg


94年のサンマリノグランプリでは予選で2件の大事故が発生しており、1件はドライバー(ラッツェンバーガー)が命を落としている。
アイルトンはこれらの事故に胸を痛め、「もう走りたくない」と親しい人に電話を入れている。

「逃げ出すわけにはいかないんだ」
心配するF1オフィシャルドクターに彼はそうも答えた、涙を拭いながら。

日曜の決勝、不安と迷いが入り混じった表情でコックピットに収まりスタートシグナルを待つ彼の姿が悲痛である。
今思えばあんなに弱々しく見えるアイルトンを見たことがなかった。

そしてシグナルが青に変わった…

『アイルトン・セナ -音速の彼方へ-』(2010年)_c0128722_1593031.jpg

by kemnpus-ken | 2011-11-16 15:11 | 映画