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~kemnpusの気紛れ日記~ 仕事柄更新・レスが遅れる場合があるけど許してネ


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愛しき楽器たち ③ Epiphone CASINO

愛しき楽器たち ③ Epiphone CASINO_c0128722_12422245.jpg

第二弾のリッケンバッカーに続いてビートルズ関連のギターです。
Epiphone CASINOは、やはりビートルズ来日公演のジョン・レノン、ジョージ・ハリスンのメインギターとしての印象が深い。
愛しき楽器たち ③ Epiphone CASINO_c0128722_14303342.jpg

元々はポール・マッカートニーがレコーディングで使っていて「これ、いいぜ」と二人に薦めたというのが通説となっています。

65年あたりから徐々に音楽性に変化が現れたビートルズ。
それにともなって楽器にも新しいサウンドを求めるようになっていきました。
すぐにジョンとジョージもカジノを手に入れ、アルバム『ラバー・ソウル』『リボルバー』といった中期以降のビートルズのサウンド作りに大活躍しました。
ジョージのカジノはリードギタリストらしくビグスビー社のトレモロアーム付きです。

ちょっと珍しいポールのカジノを弾くジョン・レノンの写真。
なぜこれがポールの物なのか、マニアならすぐにピンときます(笑)↓
愛しき楽器たち ③ Epiphone CASINO_c0128722_1438354.jpg

それまでトレードマークだったジョンのリッケンバッカー325やジョージのグレッチをあっさり封印して、
コンサート、テレビ出演、プロモーションフィルムといったあらゆる場面でカジノが登場するようになります。
特にジョンは晩年まで使い続けていましたからよっぽど気に入っていたのでしょう。
そして3人に無償でギターを提供してきたリッケンバッカー社のF.C.ホール社長はさぞ悔しい思いをしたことでしょうね。
愛しき楽器たち ③ Epiphone CASINO_c0128722_12575942.jpg

エピフォンというメーカーは元々レス・ポールなどで成功を収めたGibson社が、
さらにユーザーを確保しようと立ち上げた別ブランドです。
廉価版ギブソン、あるいはギブソンの弟分といったところでしょうか。
そのためエピフォンのギターはギブソンで培った技術やデザインが色濃く現れています。
愛しき楽器たち ③ Epiphone CASINO_c0128722_13265248.jpg

カジノは名器Gibson ES-355直系のセミアコースティックギターで、
ピックアップは355のようなハムバッキングではなくP90というシングルコイルに変更されています。
ビートルズがヴォーカルグループであり、ギターはそれをサポートする道具とするなら、
彼らがシングルコイルのカジノを選択したのも頷けます。
しかしあえてB級なエピフォンなんてブランドを何故?ってあたりも彼らのミステリアスな部分で面白いところですね。
愛しき楽器たち ③ Epiphone CASINO_c0128722_13444141.jpg

僕が始めて手に入れた念願のエレクトリックギターがカジノなんです。
でも実はこのカジノは2代目でして、少し前まではジョージと同じアーム付きを使用していました。
かねてから僕はアーム無しのジョン・レノン仕様が欲しかったところ、偶然ジョージ仕様が欲しいという人と知り合い、晴れて交換となったのです。

ネック形状はギブソン独特のボテッとした厚みが無くかなり細めで、ストラト同様手の小さい僕には弾きやすいです。
ライブにおいては見栄えも良く、何より軽いのが嬉しい。
ヴォーカル志向(笑)の自分にはぴったりなギターなのかも知れないです。
それになんと言ってもジョン・レノンが最も愛用したギターというだけで強力な後ろ盾を得た気分になれます。
愛しき楽器たち ③ Epiphone CASINO_c0128722_13111928.jpg

by kemnpus-ken | 2008-09-24 14:03 | 音楽