~kemnpusの気紛れ日記~ 仕事柄更新・レスが遅れる場合があるけど許してネ


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映画 『史上最大の作戦』

THE LONGEST DAY(1962年 アメリカ)
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監督 ケン・アナキン(イギリス関連部分)
ベルンハルト・ヴィッキ(ドイツ関連部分)
アンドリュー・マートン(アメリカ関連部分)
脚本 コーネリアス・ライアン他
製作 ダリル・F・ザナック
出演者 ジョン・ウェイン、ロバート・ミッチャム、ヘンリー・フォンダ、
エディ・アルバート、リチャード・バートン、クルト・ユルゲンス、他
音楽 モーリス・ジャール
撮影 ジャン・ブールゴワン
ワルター・ウォティッツ
編集 サミュエル・E・ビートリー
配給 20世紀フォックス



『史上最大の作戦』と『プライベート・ライアン』(スピルバーグ監督 1998年)とどっちが面白いか?

映画ファンだった亡き父とよく議論してぶつかったものでした。
当然父親は『史上最大…』の肩を持ち、僕は『プライベート…』が好きだった。

世代的に父はトム・ハンクスをよく知らず、僕はジョン・ウェインやヘンリー・フォンダをよく知らないということもあっただろう。
しかし主に争点は映画のハイライトでもある戦闘シーンに限定した作風の違いについてだった。


まず根本の違いとして『史上最大…』は”Dデイ”と呼ばれるノルマンディ上陸とそれに関わる作戦を全編に散りばめた群像劇であること。
一方『プライベート…』は序盤でノルマンディ上陸作戦の場面があるものの、ストーリーの主題は次なる指令を受けたミラー大尉(トム・ハンクス)率いる小隊を追った物語である。

『史上最大の…』は3時間を軽く越える長尺の半分以上が戦闘シーンに充てられ、豪華キャストや大量のエキストラを投入し”史上最大の映画”の異名も持つ。
しかしながら『プライベート…』の前半(わずか20分程度)のオマハビーチでの死闘も、そのスケールの大きさとリアリズムにおいて映画史に残る名場面とされています。


両者の決定的な違いは流れる血の量です。


同じ戦争映画の『ナバロンの要塞』を観ても西部劇なんかでもそうなんだけど、昔の映画ってあまり血を流さないのね。
撃たれた場所を押さえながら顔をしかめて無言でバタンと倒れる。
彼らは「ギャーッ」とか「痛い!」とかは一切口にしないのだ。
こういうのを僕は「美しい死に様」と呼んでいる。

一方『プライベート・ライアン』では動脈からおびただしい量の血液が噴出し泣き叫ぶ兵士や、爆破で吹っ飛んだ自分の片腕を手に持ってビーチを彷徨う兵士の姿も描かれている。
たくさんの兵士が転がる波打ち際は真っ赤に染まっている。
実に生々しいのである。

別に血が見たいわけじゃない。
こうじゃないとしっくりこないのだ。



父にとって戦争映画は冒険活劇であり、テレビシリーズ『コンバット』を愛する世代。
ストーリー重視で血生臭い描写は求めていない。

僕は戦争映画を『地獄の黙示録』や『プラトーン』から入った世代。
もちろんストーリーも大切だけど鼓膜を破るような爆発音や、痛みや匂いを感じるほどのリアリティを求めてしまうのだ。
僕にとって映画はバーチャル体験するアミューズメントであり、あたかもそこにいるような緊張感に身を置きたいのだ。
だから最新のサラウンドシステムなんてものも大歓迎。

それって見方を変えれば即物的であり「想像力」が欠如してるとも言えるのだ。
余計な画や音がある映画より活字の方が面白いという人も多い。

こんな言い方をする人もいる。

「今はディズニーがなんでもアニメにしてしまうから、『不思議の国のアリス』のような素晴らしい作品に盛り込まれた”子供たち自身で想像する”という楽しみがどんどん奪われている」

僕もそんな背景で育った最初の世代なのかも知れない。

c0128722_13234493.jpg


ところがね、

最近『史上最大の作戦』の方がめちゃめちゃ面白いのよ。
戦闘シーンが『プライベート…』に優る迫力すら感じるのよ、これがまた(笑)

いや、CGなんか無い時代ですから実際すごいことやってるんですよ、この映画。
俳優の至近距離で遠慮なく大爆発したり、空撮の横流しロングショットにずっと収まり続ける程広域におびただしい数のエキストラが走りまわってたり。
なんつんでしょうね、アナログのごまかしの利かないクオリティとでも言うんですかね。
後でCG修正が出来ないから時折撮影用クレーンの影が映り込んでたりなんかもしますが、
「本気で映画作ってるなぁ」って思います。


父さん、今更すみません、
この映画大変面白いです(笑)






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by kemnpus-ken | 2012-02-29 14:24 | 映画