~kemnpusの気紛れ日記~ 仕事柄更新・レスが遅れる場合があるけど許してネ


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初めての無賃乗車被害 (事件発覚編)

それまで自分が慎重に防御してきたからか、単に運がよかっただけか。
7年間この仕事をやってきて初めての出来事だった。

乗り逃げされても少ないの被害金額だったら泣き寝入りした方がいいと運転手仲間は口々に言う。
つまり警察沙汰にするくらいならメーターを入れてしまった分を売り上げとして自腹で会社に納金してしまうのだ。
この意味が身にしみてよくわかった1日でもあった。

会社は事件として警察に被害届けを提出しない限りチャラにはしてくれない。
(これは乗り逃げされたと虚偽報告して実際にはお客から受取った現金を丸々着服しようとするバカ運転手が後を絶たないからだったりもする)



1月14日土曜日
(15:30 新横浜プリンスホテル)
ホテル敷地内のタクシー乗り場で50歳ぐらいと思われる女性を乗せた。
ホテルから出てきたにしてはどちらかといえば地味でパッとしない、買い物にきた近所のおばちゃんという風情。
同じ建物にショピングモールも併設してるのでそういう人が出てきてもなんら不思議はない。

「津久井街道の東急に行ってください」
津久井って津久井湖の津久井か?
「すみません、それは大体どのあたりでしょうか?」
「向かい側が仏具屋さんです」
「?」
なんとか町名を聞き出すとそこは相模原市の橋本のちょっと先と判明した。
30キロほど離れた目的地を告げるにしてはピンポイントの妙な言い方だった。
喋り方も寝起きのような少し舌のもつれた感じだった。

”ちょっと変な人だな…”

それから走行中はずっと会話がないままだった。



(16:20 相模大野)
保土ヶ谷バイパスの渋滞でひっかかり随分時間がかかっていた。
バイパスの終点とともに渋滞が終わり国道16号の相模大野あたりで急に女性は口を開いた。
「今どの辺ですか?」
「今相模大野のあたりです。小田急線の線路を越えたところですよ」
「あの、無印良品に寄りたいんですけどどこかにありますか?」
「いやあ、この辺で私が知ってるのは町田駅前の西友ぐらいですかね」

考えたら長距離で移動しながらこの質問もちょっと変なのだ。
たまたま町田が少し前まで地元だったから返答できただけのことで、コンビニならまだしも無印がある場所なんて答えられないのが普通だ。

「そこでいいです、そこに連れていって下さい」
あれ?長距離の橋本が随分手前の町田に化けちゃったか?

鵜野森交差点を右に折れて町田に向かった。


(16:30 町田西友前)
「運転手さん、待っててくれますか?買い物したら戻ってきますから」
ここまででメーター金額9500円ほど。
ちょっといやな予感がしたので普段あまり言わないことをあえて女性に言った。

「待つのは構いませんがすみませんお客さん、お客さんがどうだという事ではなく全てのお客さんにお願いしてるんですが、お客様が車を離れるときはある程度の現金なり身分証明書なりを一時お預かりするのが会社の決まりなんですけど…」

早い話が担保というやつである。
これは本当は決まりというより慣例であり、お客さん自身から自主的に申し出てくれるのが望ましい。
すると女性はなんの違和感もなく「そうですね」と財布からスッと5千円札を一枚出した。
「これも置いていくわ」
と乗り込むとき着ていたジャンパーと小さなバッグを置いて降りていった。

これが謎なのである。
残されたそこそこの現金と私物。
これによって自分は判断をにぶらせ長時間待ってしまった。
つまり戻ると信じてしまった。
この”遺留品”はあとで警察官も首をかしげていた。

唯一気になったのは、戻ってきた時にすみやかにドアを開けられるようにお客さんの顔を覚えておこうと後ろを見たとき、彼女は真っすぐ正面を見つめ目を合わそうとしなかった。



(17:40 町田西友前)
女性が降りてから既に一時間近くが経過していた。
メーター金額は11000円を超えたため一度止め、もう帰宅したであろう上司の携帯電話に電話を入れて判断を仰いだ。



(18:00 町田西友前)
若い警察官2名が現場に到着。
こちらが被害届を要請したため正式に事件となった。

簡単に経緯を説明したのち近くの交番へ移動。

しかしここからが死ぬほど長~いのである。

(つづく)

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by kemnpus-ken | 2012-01-15 01:23 | ひとりごと(エッセイ)