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~kemnpusの気紛れ日記~ 仕事柄更新・レスが遅れる場合があるけど許してネ


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ローカル短編ドラマ 「団地の食料品店にて」

近所にサンダルをつっかけて行ける距離にローカルな食料品店があります。
コンビニやスーパーと比べたら狭く実に垢抜けないお店です。

店内は2つに別れていて、初めて行く人間にはレジが分かれていることにすら気付かない。
1/3が八百屋(商店A)、2/3は精肉および揚げ物惣菜・漬け物・乾物などが並ぶ(商店B)。
置いてる物はパッとしない物ばかりだけど、まあ夕食にならないこともない。
「今日は車すら出したくね~」なんてぐうたらモードの時には助かるのです。



僕が住む団地は僕が生まれる前にできた古い団地で、
その頃から住み続けている人も多く、高齢者ばかりが目に付きます。
そんな環境ですからその食料品店も「活気」「緊張感」というのが欠落しており、パラレルワールドのような時空が存在してるんです。


僕はそこで交される会話がなんとも可笑しくて、最近はクセになりつつあります。


特に商店(B)の人々。
レジにいるお爺さんは愛想がなく見るからに商売人向きじゃない。
しかし馴染みのお客にお釣りを渡すときに僕は聞こえてしまった。
「はい、200万円」 ←あははは、基本基本(笑)
ちなみに未だにソロバンを使っています。

その息子と思われる旦那は逆に愛想は良く懸命にセールスをするが、これがまた物を知らない。
数日前も僕に一生懸命「豚肉の味噌漬け」を薦めてきた。

(主人)「これ、美味しいよ!ウチで漬けたの、なんてったけなぁ~、魚とかにも使うあの味噌、えっと~…」

(おれ)「色から察するに西京味噌?」

(主人)「あ、それそれ、たしか」(笑)

ローカル短編ドラマ 「団地の食料品店にて」_c0128722_22102918.jpg



これがお客のお婆ちゃんと絡むとピントのずれた同志で更に可笑しい。

【出演】若旦那、近所の老婆、若旦那の奥さん、傍観する若者(おれ:笑)



(老婆)「このおじゃがは何と煮たら一番おいしいの?」

(主人)「ん?」

(老婆)「だ~から、美味しい食べ方があるでしょ、って訊いてるのよ」

(主人)「そりゃあ肉じゃがが一番だよ、あとはカレー、シチュー…」
”ふふふ、予想通りの平凡な回答だ”

(老婆)「そういう面倒な料理を訊いてるんじゃないわよ、どんな味付けがいいかって訊いてるの!こんな時間からカレーなんか作らないわよ」
”キツい言い方ではないがこの婆さんかなりゴーイング・マイウェイだ。
ご主人ちょっとイラッときてるぞ”(笑)

(主人)「どんなって…」←”そりゃあ人それぞれ好みだよ”と言いたいのを堪えてる

(老婆)「どんなお出しが合うとか、あんた答えらんないの?」 
”この質問もなかなか強引だ(笑)さあどうする、ご主人?”

主人は頭をひねって答えた
(主人)「お湯で煮て塩をかけると美味しいよ」
”ぷっ、そりゃそうだがそうきたか”

(老婆)「あんた、男所帯じゃないんだから、アタシに塩かけて食べろってゆーの!」
”おっと、男所帯をバカにするな!”(爆)

すると業を煮やした調理場の奥さんが割って入ってきた
(奥さん)「お婆ちゃん、ベーコンとおじゃがを千切りにして炒めると美味しいわよ」

すると婆さんは
(老婆)「そうよ、そういうことを訊いてるのよ、さすがは奥さん、
ダメね男の人は、茹でて塩かけろだって、あっはっは」

と豪快に笑うのであった。


この顛末、何故肉じゃがは怒られてベーコン炒めは納得なのかオレにも理解できない(笑)
煮物の話をしてたんじゃなかったっけか?
玉砕され売り場の隅っこでシュンと黙ってるご主人、ちょっと同情しちゃいます(笑)
若旦那、がんばれ!
by kemnpus-ken | 2009-06-09 16:03 | ひとりごと(エッセイ)