~kemnpusの気紛れ日記~ 仕事柄更新・レスが遅れる場合があるけど許してネ


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『クライマーズ・ハイ』

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横山秀夫の人気小説で、佐藤浩市主演でNHKでドラマ化もされました。
僕の場合、入口は2007年公開の映画版でした。
今時間をみて原作を読み進めている最中です。

1985年夏、群馬県上野村の南西部・御巣鷹山に墜落し520人が犠牲となった未曾有の航空機事故。
今でも強烈な衝撃と共に記憶に刻まれています。

実は僕は10年後にこの御巣鷹の尾根に登ったことがあります。
その時の事はまた機会があったら書いてみたいと思います。
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この作品は現場となった群馬県の地元紙・北関東新聞社(架空)のデスク・悠木和雄の「あの夏」を描いた物語であり、実際に当時記者として墜落現場にも足を運んだ作者の原体験に基づいたセミ・ドキュメンタリーです。
彼ならでは、いや、彼にしか書けない自身や周囲の異様な高揚感や混乱が伝わります。
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ともすれば現場に群がるハイエナとも非難されがちなマスコミ界の醜い競争、
悠木が望む「伝える使命」を無情に阻むタテ社会、
理想が頑張りが紙面に反映されないことに怒り、幻滅していく若い部下たちからも板ばさみになり、
ギリギリの状態でギリギリの選択も迫られることになる。
40代にさしかかった主人公・悠木のそんな難しい役どころを、映画では堤真一が好演しています。
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悠木の持論、
「記事をモノにするのは登山と一緒だ。
力任せに登っては必ず失敗する、着実に一歩ずつ、
チェック、そしてダブルチェック」

物語と並行して17年後・60歳も目前の悠木が、これまで無数の登山家の命を飲み込み「魔の壁」と恐れられる谷川岳一ノ倉沢・衝立岩(ついたていわ)に挑戦する姿が挟み込まれる。
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怒号が飛び交う編集局と、わずかにカラビナの触れ合う金属音だけが響く静寂した岩壁。
交錯する異なった緊迫感のコントラストが見事です。
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新田次郎の純然たる山岳小説とも全く違うアプローチ。
あえて主人公を事件担当全権という立場に置いて現場には行かせず、
現場の生々しい描写も極力排除されています。
下手をすればどっちつかずになりがちですが、いい意味で贅肉をそぎ落としたストーリーと思いました。
物語の本題は凄惨な現場状況そのものではないからです。
実際に「あの夏」を体感した作者が17年という年月を置いたからこそ書ける、今だから伝えたい「現場雑観」なのかも知れませんね。
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by kemnpus-ken | 2009-05-12 20:16 | 映画